ぎっくり腰(急性腰痛)

「ぎっくり腰」とは、急な腰痛を指す日常用語です。この症状はある日突然起こり、その多くは、立ち上がる、物を持ち上げる、くしゃみをするなどの動作中に起こります。痛みは非常に鋭く強烈であり、患者はその場で動けなくなることもあるほどです。一般的にぎっくり腰を経験した人は、腰を曲げる、回す、前に倒すといった動作が困難になります。

痛みはじめは、腰に負担を与える姿勢を改善し、炎症を軽減することが重要です。その後は、運動療法の実施や日常生活での体の使い方を改善することが目標となります。痛みが特に強い初期段階では、腰痛ベルトを使用して腹圧を高め、腰部への負担を軽減する方法も考えられます。

ぎっくり腰の予防として、日常的に背筋や腹筋を鍛えるエクササイズ行うことが効果的です。

セルフケアをする時には、まずはアイシングと固定をして、できれば横向きになり安静にしてください。2〜3日経って痛みが少し引いてきたタイミングで日常生活に徐々に戻していきます（現在はできるだけ早く体を動かす事を推奨しています）。ストレッチは、立った状態から足を前後に開き、前に出した足の膝を曲げていきます。この時、身体を起こして後ろ足の太ももを伸ばして下さい。その状態で10秒伸ばしていきます。1日3回以上やるようにすると効果的です。

また、重いものを持ち上げる時には、腰ではなく膝を曲げるように意識するなど、適切な姿勢を保つことも大切です。

ぎっくり腰は非常に痛みが強く、日常生活に大きく支障をきたすことがありますが、適切な対応と予防策により、再発を避けることができます。症状が現れた際には、早めに専門家の診察を受けることがおすすめです。