考えられる疾患と チェックポイント
肩のズキズキ痛、実はこんな原因かも?
「肩の付け根がズキズキするけど、ただの肩こりかな…?」
そんなふうに思っていませんか?確かに肩こりは一般的な症状ですが、20代でも特定の疾患が関係している可能性があるといわれています。ここでは、考えられる代表的な疾患と、それぞれのセルフチェックポイントを紹介します。
肩腱板損傷
腕を上げたときに鋭い痛みが走ったり、夜間にズキズキとした痛みで目が覚めることはありませんか?このような症状は肩腱板にダメージがある場合に見られるとされています。
チェック:腕を上げようとすると痛みが強くなる/夜寝るときに痛みで寝返りが打ちづらい
肩峰下滑液包炎
肩の滑液包という部分が炎症を起こし、腕を動かすたびにズキッとくるのが特徴と言われています。
チェック:腕を横に広げたときや後ろに回したときに痛みが出る/押すとピンポイントに痛む
上腕二頭筋長頭腱炎
重いものを持ったときや、腕を使いすぎたあとに肘の上あたりがズキズキする場合に疑われるとされています。
チェック:肩から肘にかけて痛む/ドライヤーを持つと痛みが出る
インピンジメント症候群
肩関節の構造の問題で、腕を上げたときに骨や筋肉がぶつかる状態とされ、一定の角度で痛みが増すことが多いです。
チェック:洗濯物を干すような動作がつらい/肩の真横に腕を上げると痛みが出る
胸郭出口症候群
鎖骨や肩の付け根あたりで神経や血管が圧迫されて起こるといわれています。特に女性やなで肩の方に多い傾向です。
チェック:腕を上げているとだるくなる/手にしびれや冷えを感じる
頸椎椎間板ヘルニア
首の神経に圧迫がかかることで、肩だけでなく腕や手にもしびれが出ることがあります。
チェック:肩だけでなく腕・手にも痛みがある/首を後ろに反らすと症状が悪化する
内臓関連痛
一見肩と関係なさそうですが、心臓や肝臓、胆のうなどの不調が肩の痛みとして現れることがあるといわれています。
チェック:姿勢や動作に関係なく痛む/胸や腹部にも違和感がある
痛みの原因がどれかを自分で判断するのは難しいかもしれません。ですが、これらのチェックポイントを参考に、今の体の状態を少しだけ見直してみてくださいね。
(引用元:https://www.akashi-n-clinic.com/)
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自宅でできる初期対処&セルフケア方法
「痛み始めたばかり」なら、自宅でできるケアから始めてみよう
「肩の付け根がズキズキするけど、すぐに病院に行くほどじゃないかも…」
そんな時って、ちょっと迷いますよね。でも、痛みを放っておくと慢性化することもあると言われているので、初期のうちにケアするのがポイントです。
冷やす?温める?冷温交代のコツ
痛み始めのタイミングでは、「冷やす」ことがすすめられています。炎症の可能性がある場合は、まずアイスパックなどで10〜15分程度、肩を冷やしてみましょう。
ただし、慢性的なこりや緊張が続いているなら、今度は「温める」ことが効果的と言われています。ホットタオルや使い捨てカイロでじんわり温めることで、血流が促されやすくなるとも考えられています。
ここでのポイントは“交互に行う”こと。冷やす→温める→冷やす…と、数分ごとに切り替えることで、筋肉がリラックスしやすくなると言われています。
ストレッチと筋膜リリース
「ちょっとマシになってきたかな」と感じたら、軽めのストレッチもおすすめです。
腕を無理なく前後にゆらしたり、肩甲骨を意識して大きく動かすような体操から始めてみてください。痛みが強い時は無理せず、違和感がない範囲で行いましょう。
また、フォームローラーやテニスボールを使った“筋膜リリース”も注目されています。筋膜というのは筋肉を包む膜で、ここが硬くなると痛みにつながる可能性があるとされているんです。
ゆっくりと呼吸しながら肩甲骨のまわりをほぐすだけでも、スッと楽になることがあるようです。
姿勢を整えるアイテムも活用してみよう
日常生活の中で「自然と猫背になってしまう」という人には、姿勢矯正グッズの導入も検討してみてはいかがでしょうか。
背中を軽く支えるベルトや、座っているときに骨盤をサポートしてくれるクッションなどは、無理のない範囲で体を整えるサポートになると考えられています。
とはいえ、道具に頼りすぎず、自分自身の意識と併用することが大切ですね。
肩の痛みが軽いうちに、こうしたセルフケアを取り入れておくことで、日常生活の不快感をやわらげる一歩になるかもしれません。
「ちょっと試してみようかな」と思える範囲で、できることから始めてみましょう。
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受診すべきサインと診療科ガイド
その痛み、放っておいて大丈夫?赤信号のサインとは
「ちょっと肩がズキズキするだけだから、そのうち良くなるかも…」
そんなふうに様子を見ているうちに、痛みがどんどん強くなってきた経験、ありませんか?
肩の痛みが長引くと、日常生活に支障をきたすこともあると言われています。ここでは、来院のタイミングや相談先の選び方についてご紹介します。
すぐに相談したほうが良いと言われる症状
次のような症状が出ている場合は、なるべく早めの来院がすすめられています。
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夜間に痛みで目が覚める
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肩だけでなく腕や指にしびれを感じる
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痛みが3日以上続いていて改善傾向が見られない
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動かしていないのにズキズキと痛む
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腫れや熱っぽさを伴っている
特に「夜間痛」と「しびれ」は、神経や腱の損傷が関係している可能性があるとされており、早期の対応が望ましいと考えられています。
診療科の選び方に迷ったら
「整形外科が良いの?それとも整体や鍼灸?」と迷う方も多いですよね。
症状や状態によって適した選択肢は変わってくると言われています。
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整形外科:骨・関節・神経の専門。まずはこちらで触診・画像検査(レントゲン・MRIなど)を行い、原因を探ってもらうことが多いです。
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リハビリ科:整形外科での方針に基づいて、運動療法や筋力トレーニングなどを行う場所。改善までのサポート役として利用されることがあります。
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鍼灸院・整骨院:慢性的な肩こりや緊張がある場合、筋膜や自律神経の調整目的で利用されることがあります。ただし、内科的な原因の除外後に検討するのがよいとされています。
来院時に伝えておきたい情報
来院したときに、医師や施術者に伝えるとスムーズな対応につながる情報もあります。
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いつから痛みが出たか
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どのような動作で痛みが強まるか
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しびれ・腫れ・熱感などの有無
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過去に同じ場所を痛めた経験があるか
これらをメモにまとめておくと、短い時間でもしっかり伝えることができるとされています。
「病院に行くのはちょっと大げさかも」と感じていても、実際に専門家に相談してみると、スッと安心できることも多いようです。
不安を我慢せず、自分の体としっかり向き合ってみてくださいね。
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