足底筋膜炎

足底筋膜炎は、足の裏、特にかかとの近くで痛みを感じる疾患です。特に朝の起き上がりや、長時間座った後の立ち上がりで強く痛むことが多いです。痛みは徐々に和らぐことが多いですが、一日を通して痛みが持続することもあります。

足底筋膜炎の主な原因は以下の通りです。

過度なストレスや繰り返しの負荷

足底筋膜に過度なストレスや繰り返しの負荷がかかると、微小な裂傷や炎症が生じることがあります。

足の形状の問題

O脚や扁平足が原因で、足底筋膜に異常なストレスをかけることがあります。

不適切な履き物

サポート機能が不足している靴や、過度に古くなった運動靴を使用すると、足底筋膜にストレスがかかりやすくなります。

体重の増加

体重が増加すると、足にかかる負荷も増えるため、足底筋膜炎のリスクが高まります。

以下で症状を緩和させることができます。

休息とアイシング

痛みの原因となっている活動を控えること。また、冷やして炎症を抑えることも大切です。

適切な履き物

足を適切にサポートする靴えらびや、アーチサポートを使用すること。

ストレッチ

ふくらはぎやアキレス腱、足底筋膜のストレッチが有効です。

物理療法

物理療法士の指導の下、足や足首の筋肉を強化し、柔軟性を高めるエクササイズが推奨されることがあります。

また、セルフケアも有効的です。

お勧めセルフケア「足底とふくらはぎのストレッチ」

①両足を伸ばしながら床に座ります（長座）。
②タオルを指先にひっかけて足底、ふくらはぎが伸びるようにタオルをゆっくりと引っ張ります。このときに足の指が伸びるようにタオルをひっかけること、息を口で吐くことがポイントです。膝が伸び切らない場合は少し膝を曲げて行ってください。

3回1セットを目安に朝昼晩と3セット行うと効果的です。仕事やスポーツで足に疲労が溜まっている場合は必ず行うようにしてください。

足底筋炎は、まず炎症を抑える治療が必要です。同時に、全身の姿勢とバランスを評価し、調整します。足の指が地面から浮いている場合、足の重心が踵寄りに偏っている可能性があり、これを修正していきます。これにより再発の予防が期待できます。マッサージやストレッチだけでは改善しない場合は、ぜひご相談ください。

足底筋膜炎は、足底筋膜に過度なストレスや負荷がかかることにより発症する疾患です。痛みや不快感を和らげるためには、適切な休息やストレッチ、サポートを提供する靴の使用などが効果的です。また、早期の対応と治療により、症状は改善しやすくなります。