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2025.10.07

顔面神経麻痺について 〜当院の鍼灸治療の考え方〜

顔面神経麻痺とは?

顔面神経麻痺とは、片側の顔の筋肉が思うように動かなくなる病気です。

「まぶたが閉じにくい」「口角が下がって水がこぼれる」「笑顔が作りにくい」など、表情や生活に大きな影響を及ぼします。

そんな顔面神経麻痺の治療法のひとつとして”鍼灸治療”が有効的だと言われています。

 

発症の原因は?

多くの顔面神経麻痺の原因はウイルス感染によるものです。ウイルスが顔面神経管に潜伏し、免疫力の低下により再活性化して神経炎を引き起こします。ベル麻痺は”単純ヘルペスウイルス”、ラムゼイ・ハント症候群は”水痘・帯状疱疹ウイルス”が再活性化され生じます。

その他の原因としては、

  • 中枢性の麻痺(脳腫瘍、脳出血、脳梗塞など)
  • 外傷、外科手術後
  • 耳の病気(中耳炎など)
  • 先天的なもの(メビウス症候群、顔面神経下顎縁枝麻痺など)

上記のようなものが挙げられます。

 

ハント症候群(ラムゼイ・ハント症候群)

顔面神経麻痺の中でも特に注意が必要なのが ハント症候群 です。

原因

水ぼうそうの原因となる 帯状疱疹ウイルス が再活性化し、耳の神経と顔面神経に炎症を起こすことで発症します。

特徴的な症状

  • 顔の麻痺

  • 耳の痛み、耳や口の中の水泡

  • 難聴・耳鳴り・めまい

  • 強い神経痛

ベル麻痺よりも症状が強く、後遺症が残るリスクが高いです。

 

ベル麻痺(Bell麻痺)

顔面神経麻痺の中で最も多くみられるのが ベル麻痺 です。

原因

はっきりとした原因は不明ですが、ヘルペスウイルス(単純ヘルペスウイルス) の再活性化が関係していると考えられています。

顔面神経に炎症や浮腫が起こり、神経の伝達が阻害されることで発症します。

特徴的な症状

  • 顔の片側の麻痺(目や口が動かしにくい)

  • 味覚障害

  • 耳の後ろの痛み

  • 涙や唾液の分泌異常

 

病院で行われる検査

顔面神経麻痺の原因や重症度を調べるために、病院では次のような検査が行われます。

  • 問診・視診:顔の動き、まぶた・口角の動作を確認

  • 聴力検査:耳の神経障害をチェック

  • MRI・CT:脳梗塞など中枢性麻痺を除外

  • 電気生理学的検査(ENoG・EMGなど):神経の損傷度を評価

  • 血液検査:炎症やウイルスの関与を確認

 

病院での治療法

薬物療法

顔面神経麻痺では、発症から早期に治療を始めることが重要です。代表的な治療薬は以下の通りです。

  • ステロイド薬(プレドニゾロンなど):神経の炎症や浮腫を抑え、回復を助けます。発症早期の使用が効果的です。
  • 抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビルなど):ハント症候群(帯状疱疹ウイルスが原因の場合)に用いられ、ウイルスの増殖を抑えます。
  • ビタミンB12製剤(メコバラミンなど):神経の修復を助ける栄養素として補助的に用いられます。
  • 循環改善薬(プロスタグランジン製剤など):血流を改善し、神経への栄養供給を助けます。

リハビリ

顔のリハビリも重要ですが、間違った方法で行うと後遺症を悪化させる可能性があります。

例えば、力を入れて無理に顔を動かすと「共同運動(顔を動かしたときに関係ない筋肉も一緒に動いてしまう現象)」や「顔のこわばり」が強くなることがあります。

そのためリハビリは 医師や専門家の指導のもとで、正しい方法を守ることが大切 です。

 

後遺症について

顔面神経麻痺では、回復の過程で以下のような後遺症が残ることがあります。

  • 共同運動(シナケジー)

    例:目を閉じようとすると口角も一緒に動いてしまう

  • 顔のこわばり(拘縮)

    筋肉が硬くなり、自然な表情が作りにくくなる

  • ワニの涙症候群(食事中に涙が出る現象)

    神経が誤って再生することで起こる

これらは「間違ったリハビリ」や「炎症のダメージが強い場合」に起こりやすいため、専門的なケアが大切です。

 

当院での鍼灸治療の特徴

病院での治療と併行しながら、当院では以下のような鍼灸アプローチを行っています。

1. 首・耳周囲の血流改善

顔面神経の通り道である耳周囲や首肩の血流を整え、神経の修復に必要な酸素・栄養を届ける環境を作る ことを目指します。

2. 全身の回復力を高める

お腹の調子を整えることで、体全体の自然治癒力を引き出す ケアを行います。

3. 顔に直接鍼をしない安心の施術

当院では、顔面神経以外の損傷を避けるために 顔に直接鍼を行いません。

その代わりに首・肩・全身のツボを用いて血流と回復力を高め、顔面神経の修復を間接的にサポート します。

 

まとめ

末梢の顔面神経麻痺は「ベル麻痺」と「ハント症候群」に代表され、早期の病院治療が回復の鍵となります。

さらにリハビリは正しい方法を守らないと後遺症が残る可能性があるため注意が必要です。

当院では、

  • 首周りの血流改善

  • お腹を整えて回復力を高める鍼灸

  • 顔に直接鍼をしない安心の施術

上記を組み合わせ、患者さんの回復を支えています。

「顔の麻痺が戻るのか不安…」という方も、医療と鍼灸を組み合わせることで回復の可能性は大きく広がります

耳鼻科疾患を専門で気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

 


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